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グローバル化に備え、今何をすべきか?

Yoshinori Nakata -Official Site-海外生活で得た学びを、ブログを通じ発信して行きたいと思います

海外駐在における日本人コミュニティー【悪いところ編】

Posted by yoshi on   2 

 前回は日本人コミュニティーとの関わりについて比較的「良いところ」を書いて来ましたが、今回は別の視点から「悪いところ」も書いてみたいと思います。これはズバリ「同一社内の駐在員同士でつるむ事」と「お付き合いのゴルフ&飲み会」です。

 駐在員という立場であれば、同一社内で複数の駐在員がいるケースが多いと思います。これも同じ境遇にいるからこその「団結力」が生まれるのですが、これが時として悪い状況を生むケースがあります。勤務中も一緒に仕事をし、社内で「日本語」でコミュニケーションを行い、そして勤務後も一緒に飲みに行き、「日本の奴らは海外の状況をわかってないよな〜」と愚痴を毎晩こぼすケースです。言ってみれば「変な団結力」です。

 一方、「社外にも人脈が広がった」という人もいますが、ゴルフ仲間である事が多く、海外で仕事のスキルではなく、ゴルフのスキルがどんどん上達していくケースです。毎週ゴルフに行くので、週末の家族のケアも疎かになってしまいます。

 どちらも否定はしないですが、少し海外勤務をしているのに「もったいない」ような気がするのです。ゴルフのスコアが毎週上昇する一方で、家族から自分に対するスコアがガタ落ちになっている事にも気づかなければなりません。

 前回の話とは少し逆説的になってしまいますが、「社内」では意識して「日本人コミュニティー」ではなく、「ローカルに飛び込んで行く」事でローカルからの信頼も得られると思いますし、日本への「愚痴」ではなく「提案」を駐在員同士で議論する事が健全だと思います。「社内」では極力日本人とつるまず、徹底して「外人化」する事が必要です。

 幸い私はベトナム駐在時代も約60名のベトナム人の中で、日本人が2人、今のタイでは500名以上いるタイ人の中で日本人が私1人という状況ですので、仕事では完全に「外人化」せざるを得ない環境にあったのですが、これはこれでやはり大変です。誰かと日本語をしゃべりたい欲求にかられますし、従業員同士がローカル言語で話始め、会話についていけなくて歯がゆい思いをする時も度々あります。

 家族の為にプライベートでは「日本人コミュニティー」を最大限活用し、仕事ではローカルの信頼を得る為、意識して「日本人コミュニティー」から離れ、「外人化」してみる事が公私のバランスを取るのに必要な思考だと思います。

海外駐在における日本人コミュニティー【良いところ編】

Posted by yoshi on   0 

 海外で成功するかしないかは「駐在員の力量/能力に依存する」と思われがちですが、実はそれだけではありません。特に家族を帯同させる場合、家族がいかに海外に馴染めるかは成功の大きな要素になります。奥様や子供が海外に馴染めない場合、やむを得ず家族を帰国させるケースや、駐在員本人が帰任を申し出るケースも数多く見て来ました。

 そんな家族の助けになるのが海外での「日本人コミュニティー」になります。日本での億劫な「ご近所付き合い」をイメージしている人は、一旦そのバイアスを取り払ってみるのが良いと思います。海外に住んでいる日本人は、海外赴任前に同じ不安を持ち、赴任後も慣れない海外生活に悪戦苦闘し、そして子供の教育などにも常に頭を悩ませているのです。つまり同じ悩みを経験しているので、惜しみないサポートを親身になって行ってくれます。

 特に日本人駐在がそもそも少ない地域に赴任するケースでは、悩みや苦労が多い分、あり得ない程に「絆」は深まると思います。私のベトナム(ハノイ)での生活は過酷で、家族も大変な思いをしましたが、本当に「日本人コミュニティー」に支えられ、特に妻と子供達は一生涯の友人をそこで得たと思います。

 日本で億劫な「ご近所付き合い」を経験した人に限って、海外駐在が決まった際に「日本人コミュニティー」を避ける傾向にあると思いますが、日本での「ご近所付き合い」と海外のそれとは少し事情が異なる事を理解し、海外で困った場合には素直に申し出ると良いと思います。同じ悩みを経験した人から、予想以上のサポートが得られると思います。そして、自分が逆に海外生活に慣れた場合には、今度は不安になってやってくる日本人に最大限のサポートを与えると良いと思います。

 日本人コミュニティーを避ける事だけを目的に、日本人が住んでいないコンドやサービスアパートメントを選んだり、日本人学校ではなく現地校やインター校を選択するような、単純な「外人化」を目指す事は、家族全員が納得していない限りは、家族のストレスが増加する要因となる為、余りオススメできない選択であります。私の子供は海外で「日本人学校」そして「インター校」の両方に通った経験があるので、学校選択をどのように行ったかは別途紹介するとして、ここで言いたいのは、駐在員として赴任早々自身の仕事の結果を出したいという思いは痛いほど良く分かるのですが、当初は余り仕事に没頭せず、まずは家族が海外生活に馴染むような土台を作ることと、その為に「日本人コミュニティー」を最大限活用するという事が将来の海外生活での成功のカギだと思うのです。

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